ゼータロジの特徴のひとつ、多彩なハンディターミナルの機能があります。
ハンディターミナルの接続方法には、無線式(オンライン)とバッチ式(オフライン)がありますが
ゼータロジは、無線式(オンライン)を採用しています。
一昔前はネット環境が倉庫現場に必ずあるという確率は低く、システムを導入するには光ケーブルの
引き込み工事から行う必要がありました。
そのため、パソコンに接続されたクレードルと呼ばれる置台に差し込んでデータ転送をするタイプの
バッチ式(オフライン)というタイプが重宝されていた時代がありました。
しかし現在においてインターネットが無ければ、スマートフォンのテザリング、或いはモバイルルータが
があれば手軽にインターネット環境が構築できる時代になりました。
無線式はリアルタイム方式とも呼ばれます。
これは、スキャンしたその瞬間にデータが書き換えられ、閲覧できるからなのです。
例えば棚卸をしている場合、バッチ式はスキャンしたデータを都度パソコンに取り込まなければ進捗がわかりませんが
リアルタイム方式の場合はスキャンしているその瞬間にデータが書き換えられますので、どこまで進んでいるかリアルタイムに
知ることができます。
ゼータロジでは、通常の入荷、出荷でのバーコード検品に加え、予定が無くても在庫計上が行える現物機能
ロケ移動、棚卸などがあります。
面白い機能を一つご紹介します。
【バーコード登録】機能があります。
「ハンディターミナルでバーコード登録?」と思われたでしょう。
これはお客様の声から生まれた機能です。
あるお客様が取引している問屋さんからは有名メーカの商品が続々と入荷されてきます。
ゼータロジをお使い頂くにあたり最大のメリットは在庫管理と出荷時におけるバーコード検品による誤出荷撲滅。
有名メーカの商品ですから当然商品にバーコードがソースマーキング(JANコードが印字済)されています。
しかしこのバーコードが使えないのです。
どうしてかというと、JANマスタと呼ばれる商品データが無いからなんですね。
専属で取引しているメーカならそういったデータも入手できそうですが、このお客様は問屋さんとお取引をされて
いるので、メーカ直接に要求することができません。
ここで活躍しそうなのが、ゼータロジの機能の一つであるバーコード独自発行機能を使ってすべての商品に
バーコードを貼り付けようと考えるわけですが、先ほども書きましたようにせっかくバーコードが印字されている
商品にまたバーコードシールを貼るというのは効率的に良くありません。
ここまでくるとほとんどの場合、目でバーコードを見てそれを商品マスタへ手登録しそうなものですが
それも入荷のたびに、新しい商品が入るたびに商品の箱に印字されているJANコードを商品マスタに手で登録しなければ
なりません。
そこで、ハンディターミナルで【バーコード登録】する機能をつけたら少しは楽になるのでは?と考えました。
ハンディターミナルの画面から未登録商品を選んで、その商品のJANコードをスキャンすることで商品マスタへダイレクトに
登録が完了します。
導入当初、JANコードがソースマーキングされているのに、倉庫内では一切使われなかった数千の商品がすべてバーコード
運用できた瞬間でした。
「バーコード登録したら使えます」ということではなく、そのバーコードを登録することまで考えてみました。
これもリアルタイム方式だからこそできる機能です。