アパレル商品を扱う場合、在庫管理は少し複雑になります。
同じ商品でも、色とサイズの組み合わせだけ種類があるためです。20色×5サイズなら、1つの品番に対して100通りの在庫を持つことになります。
ゼータロジはこのSKU管理に対応しています。この記事では、その仕組みと考え方をご説明します。
SKUとは
SKU(Stock Keeping Unit)は、在庫を数える最小単位のことです。
「Tシャツ」は商品ですが、在庫としては数えられません。「Tシャツ・白・Mサイズ」まで特定して、初めて数えられる単位になります。これがSKUです。
アパレル以外でも、香りや味の展開がある商品、容量違いのある商品などで同じ考え方が必要になります。
2階層で管理する
ゼータロジでは、商品マスタとSKUマスタの2階層で情報を持ちます。
商品マスタ(品番単位)
- 品番
- 品名
- 元品番
- 価格情報
- カテゴリー区分
商品そのものの情報です。色やサイズによらず共通する部分になります。
SKUマスタ(最小単位)
- SKUコード
- SKU名
- 属性1・属性2のコードと名称(色、サイズなど)
- バーコード(1商品に複数登録可)
在庫はこのSKU単位で管理されます。「白のMが3枚、黒のLが1枚」という形で、実際に売れる単位のまま数字を持てます。
SKU管理を使うかどうかは選べます
すべての事業者様にSKU管理が必要なわけではありません。色やサイズの展開がない商材であれば、品番単位のほうがシンプルに運用できます。
ゼータロジではご利用開始時にSKU管理の有無を選択できます。必要な場合は「SKUあり」を選んでいただくことで、商品マスタに加えてSKUマスタが使えるようになります。
不要な機能を常に表示しない、という考え方です。画面に出てくる項目が少ないほど、現場は迷いません。
SKU管理がないと、何が起こるか
色とサイズを区別せずに在庫を持つと、次のような問題が起きます。
- 検品でサイズ違いを止められない……同じバーコードでは、MとLの区別がつきません
- 欠品の判断ができない……「全体で10枚ある」ことは分かっても、注文された色があるかは分かりません
- 棚を分けても意味がない……記録上は同じ商品なので、どこから取っても同じ扱いになります
- 売れ筋の分析ができない……どの色が動いているかが見えません
誤出荷の多くは色とサイズの取り違えです。ここを区別できるかどうかが、検品の効き目を大きく左右します。
バーコードは、SKUごとに用意します
SKU管理をする場合、バーコードもSKU単位で必要になります。同じ品番でも、色違い・サイズ違いには別のコードを付けます。
メーカーからのJANコードがあればそれを使えますし、ない場合はゼータロジ側で自動的にインストアJANコードを発行できます。100通りのSKUがあっても、採番は自動です。
1つのSKUに複数のバーコードを登録できるため、仕入先によってコードが違う場合にも対応できます。
受注管理システムとの連携
CROSSMALLのようにSKU管理に対応した受注管理システムをお使いの場合、SKU情報を含むCSVで連携します。
連携で気をつけたいのは、SKUコードの体系を揃えておくことです。システムごとに違うコードを使っていると、突き合わせに苦労します。
アパレル特有の運用で気をつけたいこと
似た色は、棚を分ける
フリーロケーションでは1つの棚に複数の商品を置けますが、同じ品番の近い色を同じ棚にまとめるのは避けてください。
赤・ピンク・マゼンタのように似た色が並ぶと、ピッキングの段階で取り違えが起こります。検品で弾かれるとはいえ、その都度棚に戻ることになり、作業のロスになります。
シーズンの切り替え
アパレルは商品の入れ替わりが激しく、シーズンごとにSKUが大量に増えます。ワンストップ登録で入荷データから商品マスタが自動作成されるため、シーズンのたびに登録作業に追われることがありません。
棚のほうも、フリーロケーションであれば固定の棚割りを作り直す必要がありません。
返品の戻し入れ
サイズ違いによる返品が発生しやすい商材です。返品された商品を検品して棚へ戻す工程を、運用として決めておいてください。ここが曖昧だと、売れるはずの在庫が滞留します。
