CROSSMALLのセット商品連携|構成品でCSV出力してWMSに取り込む方法

CROSSMALL(クロスモール)をお使いの事業者様から、セット商品の連携についてご相談をいただくことがあります。

注文データをWMSに取り込もうとすると「マスタが未登録です」というエラーになる。しかもエラーになるのはセット商品だけ。この現象には、はっきりした理由があります。

この記事では、原因と、CSVの設定だけで解決する方法をご説明します。

CROSSMALLとWMSは、3つのマスタでつながっている

CROSSMALLは、アパレル管理にも対応したSKU管理を備えた多機能なクラウド受発注システムです。

SKU単位で細かく管理できる分、外部システムと連携する際は次の3種類のマスタを揃える必要があります。

  • 商品情報……商品そのものの情報
  • SKU情報……色やサイズなど、実際に在庫を数える単位
  • セット商品情報……セット販売をしている場合の、組み合わせの定義

ゼータロジは、入荷データからマスタを自動登録します

ゼータロジには、入荷予定のCSVデータに商品情報とSKU情報が含まれていれば、それを読み取って商品マスタを自動的に作る仕組みがあります。社内ではワンストップ登録と呼んでいます。

マスタを事前に整えてからでないと1件も動かせない、という状態を避けるための機能です。詳しくはマスタ更新とは?二重登録が起きる理由と、商品マスタの手間をなくす3つの方法でご説明しています。

セット商品だけ、自動登録ができない理由

ところが、セット商品はこの仕組みに乗りません。理由は2つあります。

  1. セット商品の品番は、入荷データに出てこない……倉庫に入ってくるのは構成品であって、セットという単位で入荷することは通常ありません。セット品番が初めて現れるのは受注データです
  2. その品番がセットなのか構成品なのか、データだけでは判別できない……品番の並びを見ても、それが単品なのか組み合わせなのかは書かれていません

結果として、注文データを取り込んだ時点で「知らない品番が来た」という状態になり、エラーとして止まります。

解決策:構成品の状態でCSVを出力する

この件について株式会社アイル様(CROSSMALLの提供元)にご相談したところ、セット商品を構成品に分解した状態でダウンロードできる設定があることを教えていただきました。

手順は次のとおりです。

  1. CROSSMALLのCSVダウンロード画面を開く
  2. 「注文詳細」を選択する
  3. 設定の「注文構成品」の項目で、「構成品商品情報を出力する」にチェックを入れる
  4. あわせて「親商品情報を出力しない」にチェックを入れる
  5. ダウンロードする
CROSSMALLのCSVダウンロード設定画面(注文構成品の出力オプション)

これだけで、セット商品の品番が構成品に置き換わった状態の注文データが得られます。そのままゼータロジへ取り込めば、通常の注文と同じように出荷作業を進められます。

なぜ、これで成立するのか

ゼータロジが在庫として数えている単位は、セット品ではなく構成品です。

構成品は在庫品番ですから、在庫があるということは、すでに入荷を通っているということです。つまりワンストップ登録によってマスタは自動登録済みの状態にあります。

倉庫作業に必要な情報は、「どの構成品を、いくつ、どの棚から取るか」だけです。それさえ分かれば、ピッキングも検品も出荷も成立します。

注意点:納品書の単価情報

この方法には1つ制約があります。構成品に分解した状態でダウンロードすると、セット商品としての単価情報が失われます。

セット価格3,000円の商品を、単品1,200円×2と600円×1に分解してしまうと、合計金額が実際の販売価格と一致しません。そのため、このデータから納品書を正しく発行することはできません。

使えるのは、あくまでピッキングリストと検品までということになります。

役割分担で解決する

実務では、次のように分担するのが現実的です。

  • 納品書……CROSSMALL側で発行する(正しい販売価格が入ります)
  • ピッキングリスト(棚番入り)……ゼータロジ側で発行する

このとき問題になるのが、2枚の紙の並び順です。順番が違うと、突き合わせるたびに探す動作が入り、テレコ出荷の温床になります。

ゼータロジはピッキングリストの出力順を指定できますので、CROSSMALL側の納品書の印刷順に合わせることができます。上から順に重ねていけば対応が取れる状態を作っておくと、現場の作業が安定します。

なお近年は、納品書を同梱しない運用も増えています。その場合はピッキングリストだけで完結しますので、この制約自体が問題になりません。

よくあるご質問

セット商品と単品を同じ商品で並行販売しています。在庫は合いますか

合います。構成品単位で在庫を持っているため、セットで売れても単品で売れても、同じ在庫から引き当てられます。セット用と単品用に在庫を分けて持つ必要はありません。

CROSSMALL以外の受注管理システムでも同じ考え方ですか

基本の考え方は同じです。受注側でセットを構成品に展開して渡せるかどうかがポイントになります。設定名や画面はシステムによって異なりますので、お使いのシステム名をお聞かせいただければ、具体的な方法をお調べします。

セット商品をあらかじめ組み立てて在庫にすることはできますか

できます。ただし、組んだ分だけ単品の在庫は減りますし、売れ残った場合は解体することになります。どちらが向いているかは、セット商品の在庫管理で整理しています。

マスタは、意識せずに揃っているのが理想

マスタは必要なものです。しかし「マスタありき」になると、登録が終わるまでシステムが1件も動かないという状態が生まれます。

日々の業務のなかで自然に登録されていく仕組みがあれば、そのぶん現場は楽になり、登録漏れによるミスも減ります。今回のセット商品の扱いも、その考え方の延長線上にあります。

ゼータロジの機能について、もっと詳しく

入荷から出荷、棚卸まで。CSVデータマッピングによる既存システムとの連携、受注管理システムとの役割分担まで、ゼータロジがカバーする範囲をまとめています。

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