中小企業のビジネスを多角から支援することに、命を燃やすnishimotoです。
ここしばらくご無沙汰しておりました^^;
「ピッキングリストを納品書に出来ないの?」というテーマ・・・これはお客様から直接頂戴したお言葉なのです。
物流業の世界では納品書をピッキングリスト代わりにして商品を集めて、そのまま梱包箱に同梱することは良くあることです。
とはいえ、どちらかというと今はこういう風潮はなくなってきたように思います。(あくまで主観)
佐川SGシステムさんのBiz-Logiやヤマトシステム開発さんのスマートCATでは、納品書とピッキングリストが完全に別れた帳票をA4一枚に印刷する機能があります。
しかし、あくまでも納品書とピッキングリストが別れています。
冒頭のように納品書をピッキングリストとして使うことができればその必要はありませんね。
これ、なぜだかおわかりになりますか?
ピッキングリストで重要なのは、商品の品番や品名、数量のみだけではなく「その商品がどこ(ロケ)にあるのか」という情報が盛り込まれていることです。
例えば、「元気もりもり栄養ドリンクZ」という商品があったとします。
ロケーション(棚)を組まれていない場合は、「元気もりもり栄養ドリンクZ」のある場所に行き、指定の数量をピッキングするだけで事足りますが
これでは経験の浅いスタッフは探し回ることになります。
そこで、ロケーション番号(棚番号)というのを作り、これをピッキングリストに掲載することで、たとえ初めての人でも「その場所に行けば」商品を手早く見つけることが出来ます。
問題は、ロケーション管理をする場合(特にフリーロケーション管理)「元気もりもり栄養ドリンクZ」の置き場所が必ずⅠ箇所とは限らないことです。
棚の保管状況などを考えると隣の、または上下の棚に入れることもあります。
そうすると、ピッキングリストが出てきたとき「元気もりもり栄養ドリンクZ」は複数のロケに散らばっていることになるため一行では表現できません。
一方、納品書は同一商品なら一行で表現しなければなりません。
ここがピッキングリストと納品書の違いです。
実現するにあたり悪戦苦闘しましたが、ロケが別れても一行で表現し尚且つ複数ロケをわかるようにレイアウトすることに成功しました。
開発スタッフも頑張ってくれました!
このピッキングリストと納品書を表現した帳票を「ハイブリッド納品書」と名付けました。
本題、「ピッキングリストを納品書に出来ないの?」の本当の目的は、出荷が終わると庫内に紙が残らないようにすること。
出荷データを引当するとハイブリッド納品書が印刷できます。
同時に各社送り状CSVデータを出力することができ、送り状発行システムから配送伝票を印刷します。
ハイブリッド納品書+配送伝票をピッカー(ピッキング作業者)に渡します。
商品をピッキングして、ハンディターミナルで出荷検品。
梱包箱には商品と「ハイブリッド納品書」・・・OPPテープでしっかり梱包。
配送伝票を貼り付け。
手元には、紙が残りません。
現在、CROSS MALLやNEXT ENGINEなどをお使いの通販事業者様には好評頂いているようです。
紙が残らないだけではなく、ピッキングリストと納品書を一緒にすることで作業効率アップにもつながっています。
・・・それはまた次回のテーマとして。
WebかんたんWMSは、わくわくを現実に、常に進化していきます。
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