ロゴのパクリ疑惑がネットを騒がせていますが、このまま自体が収束するのを待っているそうなのでオリンピックがちっとも楽しみじゃなくなってるうえに、オリンピック景気への期待が崩れ落ちている、そんなわたしは中の人です。
さて、「これ知ってる」というのはチラシでもありますが、だいたい業界や商品によってデザインの傾向が同じで、その印象は購買行動に影響します。
ダイエットサプリチラシの怪しさ
ダイエットサプリのチラシというと、どんなものを思い出しますか?
「一ヶ月これだけ!マイナス15kgらくらくダイエット!」
とかいうキャッチがついて、ものっすごい横幅の人とほっそい横幅の人が並んでいて「いやこれ絶対Photoshop職人の仕業だろ!」という対比が大きく載っている構成のものが浮かびます。
ダイエットサプリなのに雰囲気的なふわっとしたキャッチコピーで、美しい女性のポートレートで、商品名だけポツンと書かれていたら、「ダイエット商品」とは誰も思わないでしょう。
このように、「黄金のデザイン」はその商品を連想させます。
ダイエットに興味がある人は、数多くあるチラシの山から、ぱっと見でダイエット商品チラシを見つけることができるのです。
それがコラ画像なのかPhotoshop職人の仕業なのか別人なのかは、あまり関係がないのです。
キャッチコピーも使う画像もコテコテでよいわけで、どれだけ「ダイエットサプリでござい」が必要だと言えます。
競争が激しい商品を売る場合、新聞折込に入れるチラシは黄金デザインで行く方が効果的であると言えます。
しかし、同じダイエットだからといって、エステサロンも同じデザインでいけるかというと、そうではありません。
イメージ重視と具体性重視
エステサロンでも「うちはガンガンどんどん痩せさせるぜ!」という、まるでライ●ップみたいなところであれば、怪しさ満載でも良いのですが、「美しく優雅にスマートに」というおしゃれなサロンが「痩身」を打ち出す場合、セルライトのアップの写真とものすごいふてくされた女性の写真と「それ嘘だろ」というスレンダーな明らかに別人な写真を出して「20代にしか見えない!手持ちの服を全て買い換えなくちゃで嬉しい悲鳴!」などと出したら、狙ったお客様は来てくれないでしょう。
ダイエット食品でも、ちょっとおしゃれなイメージで売りたい場合は、紙媒体の場合はイメージ重視で行ったほうが良い結果となります。
概して「おしゃれなイメージ」を好んで探すユーザーは、高価なものの方を購入する傾向にあります。
怪しさ満載のものは、「今だけお試し価格!!」「今だけ3個買うと1個無料!」という購買を煽ることも多く、安い商品を探しているユーザーが目に留めやすいものでもあります。
商品と見込み客によって、イメージ重視なのか具体性なのか、引き気味なのか押せ押せなのかを考えてチラシをデザインする必要が有ります。
売れる法則はひとつじゃない
「あのチラシの手法が売れてるみたいだから、うちもそうしよう」とは全て当てはまるものではありません。
ライ●ップのチラシの手法を、オサレパッケージのダイエットドリンクに使っても、やはり第一印象はよくありません。
女性は、あの脂肪がだぶついてセルライトがごりごりの写真を、見たくはないのです。
見ると、自分の見たくない部分を見せられたようで、不快感が先に立ってしまうのですね。
なので、巷によくあるダイエットサプリのコテコテのチラシは、男性がディレクションして作ったんだろうなあ、と思うのでした。
ところでわたしは、広告制作会社にいた時に、Photoshopの技でセルライトたっぷり写真を美しくダイエットさせていたことがあります。ほうれい線も毛穴もあごのたるみも消しました。
広告は、正しい原因と結果の写真を使っていただきたいものです。
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