海外から商品を仕入れて、日本国内の通販サイトで販売する。円高の時期には特に多く見られた形ですが、いまも越境の仕入れは珍しくありません。
この形で仕入れた商品には、多くの場合バーコードが付いていません。メーカー品でなければ、なおさらです。
取扱点数が少ないうちは品番だけで管理できます。しかし数が増えてくると、在庫の登録間違いや出荷時の商品の取り違えが起きるようになります。この記事では、バーコードのない商品をどう管理するかを、仕入れの形態別に整理します。
なぜ、仕入れた商品にバーコードがないのか
理由はいくつかあります。
- JANコードは日本の規格……国際的にはEANという名称ですが、そもそも付与されていない商品も多くあります。北米ではUPCという別の体系が使われています
- 小ロットの商品には付いていない……バーコードの取得と管理にはコストがかかるため、少量生産の商品では省かれます
- 個人や小規模事業者からの仕入れ……ハンドメイド品や工房製品には、そもそもコード体系がありません
- 小分け・詰め替えをしている……大袋から小分けした時点で、元のバーコードは使えなくなります
いずれも珍しい話ではなく、通販事業者様の倉庫では日常的に起こっていることです。
品番管理は、どこで壊れるか
アルファベットと数字を組み合わせた品番を目で読み、入荷を登録し、出荷時に照合する。これでも管理は成立します。
壊れるのは、次のタイミングです。
- 取扱点数が増えたとき……似た品番が並び、目視での判別が難しくなります
- 色・サイズ展開が増えたとき……末尾の数文字だけが違う商品が10種類並びます
- 人が増えたとき……その商品を知らない作業者にとって、品番はただの文字列です
- 繁忙期に入ったとき……確認の丁寧さが落ちる時期に、出荷量は最大になります
多くの場合、この4つは同時にやってきます。事業が伸びている時期だからです。
実際にあった失敗:Excelで連番を管理する
ゼータロジを作るより前、別のシステムを扱っていた頃の話です。
「バーコード検品ができますよ」とご説明したお客様が、まさに海外仕入れの商品を扱っておられ、商品にバーコードがありませんでした。
そこで採った方法が、アイテムコードを並べて最後の5桁だけを連番にし、CODE39という規格のバーコードで管理するというものでした。CODE39は英数字を扱えるため、既存の品番を活かしやすい規格です。
ところが実際に運用してみると、Excelで最後の連番を管理していたにもかかわらず、重複して登録されているものが多発しました。
バーコードは、1つの番号が1つの商品を特定するから意味があります。重複した時点で、それは商品を特定しないバーコードになります。
重複しているものを一つひとつ見つけ出し、修正していく作業は、かなりの労力でした。この経験が、後にバーコードの自動採番機能を作る動機になっています。
いまは、システム側で作れます
世の中の販売管理システム・在庫管理システムのほとんどは、商品マスタにバーコードを登録する機能を持っています。しかし、バーコードを作り出す機能まで備えているものは限られます。
ゼータロジでは、商品マスタの中でバーコードが未登録の品番を検索し、インストアJANコードを自動的に付与する機能を標準で用意しています。
インストアJANは、社内利用のために確保された「2」で始まる13桁の番号帯を使います。外部の商品コードと衝突せず、登録料も維持費もかかりません。
印刷は市販のラベルシールで対応でき、専用のラベルプリンタへの出力にも対応しています。入荷時の棚入れの工程で貼っておけば、その在庫は次の出荷からバーコード検品の対象になります。
バーコードは付いているのに、使えない場合
もう1つ、よくあるのがこちらです。商品にはJANコードが印字されている。しかし使えない。
原因は、「どのJANコードがどの商品か」という対応表(JANマスタ)を持っていないことにあります。メーカーと直接取引していればデータを提供してもらえることもありますが、あいだに問屋が入る場合は入手できません。
この場合、自社のバーコードシールを上から貼るという方法もあります。ただ、すでにバーコードが印字されている商品に、わざわざもう1枚シールを貼るのは効率がよくありません。
そこでゼータロジでは、ハンディターミナルの画面から未登録の商品を選び、その商品のJANコードをスキャンすると商品マスタへ直接登録される機能を用意しています。
入荷検品をしながら、そのままマスタが育っていく形です。導入時に、印字済みのJANが倉庫内で一切使われていなかった数千点の商品が、この機能で一気にバーコード運用に乗った事例もあります。
仕入れ形態別の進め方
- 海外買付・越境仕入れ……バーコードがないため、自社発行が基本になります。入荷時に貼る運用を組み込みます
- 問屋・仲介経由の国内商品……印字済みJANが使えるケースが多いので、ハンディからの登録で対応表を作っていきます
- ハンドメイド・工房製品……自社発行。SKU(色・サイズ)ごとに分けて採番します
- OEM・自社ブランド商品……販路によっては正式なJANコードの取得が必要です。小売店の店頭に並べる予定があるかどうかで判断します
よくあるご質問
仕入先によって同じ商品に違うコードが付いています
1つの商品に複数のバーコードを登録できます。どちらをスキャンしても同じ商品として扱われるため、作業者が判断する必要はありません。
すでに数千点の在庫があります。全部に貼るのでしょうか
導入時に一括で採番し、ラベルをまとめて印刷して貼っていく方法と、出荷頻度の高い商品から順に広げていく方法があります。在庫量と現場の余力によって進め方が変わりますので、導入支援のなかで一緒に設計しています。
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