自社物流の立ち上げをサポートするnishimotoです。
前回までの記事で、無線LANへの接続において通信規格とセキュリティを対応させることが重要であると書きました。実は、LAN接続においてもう一つ重要なポイントがあります。
それは、IPアドレスの設定です。
無線ハンディーターミナルにも、IPアドレスを設定する場合「自動取得」と「手動設定」があります。
自動取得とは、IPアドレスをDHCPサーバー(IPアドレスを自動で割り当てて、割り振ってくれるサーバー。主にルーターにその機能があります。)から取得することをいいます。
身近な例でいえば、スマホを無線LANへ接続する際に、対象のSSID(アンテナ)をタップし、セキュリティのパスワードを入力し、「接続」ボタンを押すだけでネット接続が出来ていると思います。
この動作の中にIPアドレスを入力するシーンはありませんね。
これは、接続するSSIDの機器が提供しているDHCPサーバーから「このIPアドレスをどうぞ使って下さい」と自動的に割り振ってくれているからなのです。
一方、自分自身でIPアドレスを設定することも可能です。皆さんはあまりご経験ないと思いますが、実はスマホもこの手動設定が行えます。
ただ、初期設定が自動取得となっており、自動割り振りにおいて不都合が無いため触ったことが無いと思います。
無線ハンディターミナルの場合は、ネットワークの何らかの事情によりDHCPサーバーから正常にIPアドレスを取得出来ない場合が稀にあります。
そのため、全く違うセグメント(自分のLANではないIPアドレス)のものであったり、すでに取得している機器と競合していると正常に通信が出来ない場合があります。
そういったときは、DHCPサーバーで設定している割当範囲外のIPアドレスを手動で設定することをお勧めします。
通信規格も確認し、セキュリティも問題ないはずだけど、なぜか無線LANに接続出来ない場合、再度の課題としてはIPアドレス設定を疑うと良いと思います。
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