バーコードラベルを自社で印刷するとき、最初に迷うのが用紙です。
市販のラベルシールにはさまざまな面付け(1枚に何区画あるか)があり、商品のサイズによって適したものが変わります。この記事では、ラベルサイズの選び方と、印刷方法の選択肢を整理します。
対応しているラベルシール
ゼータロジは、市販のラベルシール(エーワン、コクヨなど)の次の面付けに対応しています。
- 24面……1区画が大きめ。品名やロット番号も併記したい場合に向いています
- 44面……標準的なサイズ。多くの商品で使いやすい面付けです
- 65面……小さめの商品向け。バーコードと数字が中心になります
- 150面……非常に小さい商品向け。アクセサリーや小型部品などに使われます
普通のレーザープリンタやインクジェットプリンタで印刷できます。専用のラベルプリンタを買わなくても始められるということです。
サイズを選ぶときの考え方
小さいほど枚数が取れて経済的ですが、小さすぎると読み取りにくくなります。判断の目安は次のとおりです。
- 貼る面の広さ……曲面や凹凸のある面では、小さいラベルのほうが貼りやすくなります
- 読み取り機との相性……安価なスキャナは、細いバーコードの読み取りが苦手なことがあります
- 印字したい情報量……品名や棚番も入れたい場合は、大きめが必要です
- 印刷の精度……インクジェットではにじみが出て、細いバーの識別が難しくなることがあります
迷われる場合は、実際に印刷して、現場で使うスキャナで読めるかを試すのが確実です。1枚試すだけで判断できます。
使いかけのシートを無駄にしない
ラベルシールでよくあるのが、途中まで使ったシートが余ってしまう問題です。
ゼータロジには印字開始位置を指定する機能があります。「このシートは12番目の区画から印刷する」と指定できるため、使いかけのシートを最後まで使い切れます。
小さなことのようですが、ラベルシールは1枚あたりの単価が意外と高いため、積み重なると差が出ます。
レイアウトを変えたい場合
ゼータロジから印刷するラベルのレイアウトは固定です。印字内容や配置を自由に変えたい場合は、無料のラベル印刷アプリを使う方法があります。
手順としては、ゼータロジからラベル印刷用のCSVデータを出力し、そのアプリへ取り込みます。デザインは自由に作成できます。
数量分のデータを展開する設定
ここで1つ注意点があります。無料のラベル印刷アプリには「数量」という項目がないことが多く、同じラベルを10枚印刷したい場合、データ行を10行分用意する必要があります。
手作業で複製するのは大変なので、ゼータロジには「数量分CSVデータを展開する」という設定を用意しています。この設定を有効にすると、必要枚数の行数に展開されたCSVが出力されます。
専用ラベルプリンタを使う場合
印刷枚数が多い現場では、専用のラベルプリンタが効率的です。連続印刷ができ、耐水・耐熱の材質も選べます。
専用プリンタ向けのアプリでは、逆に数量を指定する項目が必要になります。1行のデータに「10枚」と指定する形式です。
この場合は「数量分CSVデータを展開しない」に設定してください。数量項目に印刷枚数が入ったCSVを出力できます。
市販シールから始めて、枚数が増えてきた段階で専用プリンタに移行する、という進め方が現実的です。どちらの方式にも対応しているため、切り替えの際にシステムを変える必要はありません。
貼る位置と貼り方
ラベルは、印刷して終わりではありません。どこに貼るかで、その後の作業効率が変わります。
- スキャンしやすい面に貼る……棚に並べたときに手前を向く面が理想です
- 元のバーコードを隠さない……メーカーのJANが使える商品では、重ならないように貼ります
- 曲面を避ける……湾曲した面ではバーコードが歪み、読み取り率が落ちます
- 擦れる位置を避ける……出し入れのたびに触れる場所は、印字が薄くなります
冷蔵・冷凍で保管する商品の場合は、低温でも粘着が保たれるラベル材を選んでください。結露で剥がれると、その在庫だけスキャンできなくなります。
貼る作業は、入荷検品から棚入れまでの間に組み込むのが最も効率的です。どのみち1点ずつ手に取る工程なので、追加の手間がほとんど発生しません。
